未解決事件のなかで尼崎事件も有名なものの一つ。事件の首謀者とされる角田美代子は、兵庫県の尼崎市で少なく見積もって25年以上もの間、血縁関係のない人を集め共同生活を営んでいました。
1987年から角田美代子の周りでは、いくつもの失踪事件や不審死が続々と発生。しかし事件が表沙汰になることはありませんでした。
2011年11月のこと。角田らに監禁されていた40代の女性が、監禁状態から抜け出して警察に駆け込みました。傷害容疑で角田らは逮捕されましたが、その40代女性の母親の死亡事件が露見。捜査が進められました。
2012年10月に別件逮捕されていた、加担した者が全面自供。一連の事件が明るみになりました。
ところが主犯の角田美代子は、事件についてほとんど語らないまま、兵庫県警本部の留置所で2012年12月12日に自殺。事件の真相解明は困難な状況に陥ります。
加担した者の供述をもとに、事件捜査を続けた兵庫県警を中心とする合同捜査本部は捜査を事実上終結させます。その警察の捜査によれば、死に追いやられたのは少なくとも8名。
大量殺人事件の中でも、逮捕と書類送検者人数が17名と多く、その中に被害者の姉妹や子供といった親族が含まれるのが大きな特徴。
特筆すべき事象として、些細な弱みにつけ込み威圧的に家族を支配する、家族乗っ取りマインドコントロール事件です。
怖い事件ですね。